多目的に利用できるタイルデッキを備えた新築外構

皆さんこんにちは。ガーデンプラス熊本中央店の坂本です。

今回ご紹介する施工事例は、主にタイルデッキになります。

南側の駐車場に隣接した場所で、建物入隅部分にリビングと洋室に掃き出し窓が2箇所設置されている場所に設置しました。駐車場から2箇所の窓から建物の中へアクセスがしやすい配置になっています。

建物基礎の高さがGL（敷地地表面のレベル）+640mmと高く設定されていましたので、タイルデッキの仕上がり高さも約600mmに設定して、ステップと転落防止のために手摺を設置することにしました。

施工手順は、まずタイルデッキ下地材として、建物基礎にアンカー固定を行いブロックを組積しています。基礎にアンカー施工を行う際、ご依頼者を通してハウスメーカーの建物保証に支障がないか確認が必要になりますのでご注意ください。組積の後は、中込め材として砂利を充填しました。しっかりと時間を置き沈下がないことを確認して、その後タイル下地材のコンクリートを施工します。コンクリート内部には、ワイヤーメッシュ（鉄筋）を配置しています。コンクリートの養生期間が終わりますと、タイルを接着剤で固定して、目地詰めにて仕上げていきます。

上の写真はタイル貼りまで終わったところです。外側に向かって少し傾斜させ、雨水が室内側に溜まらないようにしています。

次は手すりです。ダイヤモンドカッターでデッキにコア抜きを行い、柱をモルタルで固定します。柱とタイルの設置部分は、化粧カバーを行うことで、コア抜きの跡が見えないように綺麗に仕上がります。採用したアイテムは「YKKAP　ルシアス　歩行補助手すり　T80（高さ800mm）」になります。

シェードを取り付けたりふとん等が掛けられるなど、家事を含めた多目的な利用が出来ますので、ご依頼者からお喜びの声をいただきました。

その他の工事として、玄関ポーチ及びステップの延長です。当初の建物設計では、玄関扉を出てからすぐにステップになっていたため、扉前を広く約90cm程度延長して基礎が高いため階段の段数も増やしました。

ステップ前には長さ1.8mのタイル貼り仕上げの門柱を配置して、目隠しや安全性を確保しつつ玄関周囲の意匠性を高める効果を与えています。
門柱にはポスト・表札・インターホン子機を設置しました。門柱横には、低木類の植栽スペースを配置。エントランスライトを設置して、夜間もアプローチの動線が分かりやすいようにしています。

南側敷地の駐車場にはカーポートを設置しています。自転車も同時に置きたいとのご要望がありましたので、「YKKAP エフルージュ　FIRST Z 750タイプ　奥行延長セット」をご提案しました。奥行が7.2mありますので、自動車の後ろに自転車なども停めて、雨に濡れるのを防ぐことができます。

また、南側の敷地境界沿いにはブロック上にフェンスを設置していますが、ご依頼者様から、隠したい部分のフェンスと見通しの良いフェンスの2種類をご希望されました。タイルデッキ前を中心に隠したい部分は「YKKAP  シンプレオフェンス  YS2型　T120（高さ1200mm）」を延長8m、道路近く延長2mと駐車場奥側は「YKKAP  シンプレオフェンスM2型　T80（高さ800mm）」を組み合わせています。

段差がついた仕上がりになり違和感をお感じになられる方はいらっしゃるとおもいますが、ご依頼者は実用的な計画でご満足されています。

皆様のご参考にされては如何でしょうか？