チェーンポールって意味ないの?メリット・デメリットを徹底解説
手軽に設置できるチェーンポール!他のエクステリアと比べたときのメリット・デメリットをご紹介します。

今回のテーマは、チェーンポールです!カーゲートや侵入防止柵の代わりに設置されるエクステリアで、住宅の外構だけでなく商業施設や公園など様々な場所で見かけます。
ただ手軽に設置できる分、効果があるのか、故障がないのかといったデメリットも気になりますよね。当店で手掛けた事例を交えながらご説明いたします。
チェーンポールは意味ないの?大切な役割とは
チェーンポールは侵入防止のために設置します。面積を広く使えるようにオープン外構にしたい方にも、カーゲート代わりとしてご要望をいただきます。
しかし単純な作りなので「意味がないのでは?」と思われる方もいらっしゃる方も多いはず。
これはメッシュフェンスや縦格子フェンスにも言えることなのですが、「高いものを建てると、空間的に区切られて見える」という視覚効果がとても重要です。
例えば上の写真を見てください。同じ場所ですが、フェンスの設置前と後では、空間的に区切られているように感じますよね。フェンス自体は単純な構造物ですが、高さがあれば心理的な侵入防止効果が高まりますし、境界をより視認しやすくなります。またフェンスが障害となるため、避けて通ろうとする心理が生まれます。チェーンポールも同じで、隙間が大きくても高さがあるもので区切られていると、人は「入りにくい」と感じます。工事現場などで見かける立ち入り禁止の細いロープなどでも効果が分かりますね。
またチェーンポールはフェンスやゲートのように「面」で区切るのではなく、「点」をつないで区切るという設置方法で、実はエクステリアの中では特殊なタイプです。そのため、変形地や勾配のある場所でも気軽に設置できます。その手軽さと効果によって、公園から商業施設まで様々な場所で「ゲート」として利用されているのです。
チェーンポールとは
チェーンポールの基本構造は、円筒状のポールとポールに通すチェーンです。「車止め」や「スペースガード」と呼ばれる通り、戸建住宅では駐車スペースによく設置されます。腐食に強いアルミ製から、丈夫なステンレス製まで素材も様々です。
固定式
公園の入り口などでよく見かけるタイプで、ポールが固定された状態でチェーンの取り外しだけを行います。ポールの立つ間隔やチェーンを通すか通さないかで、人は通ってOK・自転車は不可など、通り抜けできるものを選別できます。斜面の簡易な柵や山道の転落防止柵としてもよく利用されています。
着脱式
必要なときにだけ設置できるタイプで、設置場所に固定のための部品を取り付けます。埋込式よりも取り外しに時間がかかるほか、ポールの保管場所を確保するのがネックですが、簡易な柵として使うには便利です。
埋め込み式
地面に収納用の筒を埋め込んで設置するタイプで、必要な時は引っ張りだし、必要ない時は地面に収納するなど上下に可動させることができます。戸建住宅の外構で最も設置が多いです。収納時にトップに凹凸ができないよう設計されたバリアフリー対応のものもあり、活躍の場面が広がっています。
チェーンポールを設置するメリット
上述しましたが、チェーンポールは設置場所を選ばないというところが大きなメリットです。例えばカーゲートが設置しにくい道路へ出っ張った駐車スペースなどは、通行人のショートカット行為がしばしば見られますが、フェンスやカーゲートを付けると駐車スペースを圧迫し、出入りも大変になってしまいます。しかしチェーンポールであれば、敷地の形に合わせて手軽に設置でき、必要なときはオープン外構へと戻せます。
また勾配のある場所もチェーンポールなら問題ありません。坂道に面した場所や、駐車スペース内に複雑な勾配が取られているところなどにも、比較的簡単に設置ができます。
施工費用もカーゲートやフェンスに比べて安価です。埋め込み式タイプでも、既存の土間に収納用の部品を埋設して固定するので施工範囲が小さく、費用が抑えられます。
チェーンポールを設置するデメリット
もちろんチェーンポールにもデメリットはあります。チェーンの取り外しや柱のひとつずつの上げ下げは、毎日お車で出かける方には手間に感じられるかも知れません。万が一お車がぶつかったときにはポールがへこむもしくは折れてしまい、取替えが必要となります。そのほか隙間が大きいので、野良猫などの野生動物の進入は防げません。
埋め込み式に限って言えば、砂利を噛んで故障するケースや、水抜きがうまくできずに水が溜まる危険があります。埃の多いところや、水はけが気になる場合は設置前に施工業者に相談いただけましたら、予防のためのアイデアをご提案いたします。お気軽にお尋ねください。
おしゃれなチェーンポールを設置した事例① 鋳物フェンスに合わせたデザインポール
こちらは駐輪スペースとして使う犬走りの侵入防止として設置されたチェーンポールです(チェーンは外された状態です)。固定式ですが、トップのデザインがおしゃれな鋳物調でお庭にもぴったりですね。こちらのお庭は他にもフェンスを鋳物系デザインで統一されたので、ポールまでマッチした素敵な仕上がりとなりました。
おしゃれなチェーンポールを設置した事例② トップが可愛い着脱式ポール
こちらもポールのトップにデザインがほどこされた「オンリーワン アルミチェーンポール (イングランドC型)」というアイテムで、着脱式です。こういった鋭角の角地にはゲートが設置しにくいため、チェーンポールが活躍します。
おしゃれなチェーンポールを設置した事例③ 広い駐車スペースをすっきり守るシンプルポール
こちらはオープン外構の侵入防止に埋込式チェーンポールを活用された事例です。角地のため大きく隅切りがされたお住まいでしたが、ポールを設置することで圧迫感なく、3台用の広い駐車スペースの侵入防止が叶いました。すっきりとしたステンレス製のチェーンポールはおしゃれなモダンな建物のデザインも邪魔しません。
まとめ
いかがでしたでしょうか?オープン外構の方は特に、歩行者の越境行為や通行車両の侵入が気になる場面もあると思います。さりげなく敷地境界をアピールでき、開放感も維持できるチェーンポールの設置をご検討いただければ幸いです。

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頼りなさそうに見えるかも知れませんが、心理的な防止効果が期待できるチェーンポール。オープン外構のままで設置できるので、ぜひご検討ください。
ガーデンプラス本部
Web担当
佐藤可菜里
お庭の素晴らしさや活用方法を、分かりやすくお伝えします。