「打ち水」で犬の熱中症・暑さ対策!効果的に涼しさを得られる方法を紹介
暑い時期は、わんちゃんの体調管理に特に注意が必要です。お庭に打ち水をすることの効果や、正しい方法を解説します。

夏も気分転換やエネルギー発散のために、愛犬をお庭で遊ばせてあげたいと思うこともありますよね。この場合、涼しい時間帯を選ぶ以外にも、効果的な熱中症・暑さ対策を行ないたいところです。
対策の一つとして考えられる「打ち水」は、どれほど効果があるのでしょうか?打ち水の正しい方法を知って、愛犬の健康を守ってあげましょう。
暑い時期は犬の熱中症に注意
犬は人よりも暑さに弱く、熱中症にかかりやすいため、夏の体調管理には特に注意が必要です。犬は体の熱を放出するために、舌を出してハアハアと呼吸を繰り返す「パンティング」を行ないますが、あまり効率が良い方法ではありません。熱をうまく逃がせないでいると熱中症にかかってしまうのです。
また、犬は地面との距離が近く、人よりも照り返しの熱の影響を受けやすいという点にも気をつけてあげましょう。お庭遊びをする場合などは、以下でご紹介するような熱中症・暑さ対策を徹底し、わんちゃんが健康的に過ごせる環境をつくってあげる必要があります。
打ち水の効果と正しい方法
熱中症・暑さ対策の一つが、庭や道に水をまく「打ち水」です。官公庁の後援のもとで、大規模な打ち水イベントが開催されることもあります。
打ち水は、見た目に涼しいだけでなく、実際に周囲の気温を下げる効果があるのです。たとえば、2022年に福岡県にて開催された打ち水イベントでは、気温は0.5℃、路面温度は2.2℃下がったという結果が出ています。そのほか、豊島区が2018年に開催したイベントでは、地面の表面温度が一時的に約20℃も下がったのです。
打ち水によって涼しくなる仕組みは、単に水の温度によって地面が冷やされる以外に、「気化熱」を応用しています。気化熱とは、液体が気体になる際に周囲から吸収する熱のことで、地面にまかれた水は、蒸発する際に地面のもつ熱を大気中に逃してくれるのです。これにより地面の表面温度が下がります。
打ち水によって、お庭に「温度の高いところ」と「温度の低いところ」が発生すると、温度によって気圧差が生まれ、高気圧と低気圧の関係のように空気の流れが起こります。お庭程度の広さではそよ風のようなレベルですが、打ち水をした場所以外にも打ち水の恩恵が受けられます。もちろん風通しのよいところを選んで打ち水をしていただければ、風によって冷えた空気が運ばれるので、お庭に出られないわんちゃんにも涼しさを届けてあげられるかもしれません。
また打ち水によっておこる音や水のきらめきなど、五感を刺激して体感的な涼しさを引き起こす効果もあるといわれています。そよ風で揺れるほどの繊細な葉の植栽や風鈴をお庭に飾ると、ご家族様も涼しさを感じられますね。
注意点として、
・気温が高い時間帯の打ち水は避けましょう。水がすぐに蒸発して庭が「蒸す状態」になってしまいます。
・打ち水の効果をより得られるよう、早朝や夕方の気温が低めの時間帯に行なうようにしましょう。
わんちゃんのためには、路面だけでなく土や芝生に打ち水をしてあげると良いほか、エアコンが効きやすいよう壁や室外機に打ち水をするのも効果的です。日なただけでなく、日陰に打ち水をすると地面の熱を奪う時間が長続きします。
打ち水以外の熱中症・暑さ対策
犬の健康を守るためには、打ち水以外にも以下のような熱中症・暑さ対策を施すことが大切です。
◎遊びや散歩は、早朝・夕方以降など暑さが落ち着いた時間帯を選ぶ
◎風通しが良い所に日陰をつくる
◎お庭の舗装材を、高温になりにくいものに変える
◎「体を冷やす」ためのグッズと、「肉球を守る」ためのグッズを活用する
◎こまめに水分補給を行なう
より具体的な内容につきましては、こちらの記事をご覧ください。
≫お庭でできる犬のための暑さ対策!愛犬の健康を守るために(https://www.garden.ne.jp/blog/recipe/honbu/40953)
まとめ
犬は自分で体温調整を行なうことが苦手なため、飼い主さんが対策をして健康を守ってあげる必要があります。打ち水には周囲の気温を下げるほか、そよ風が発生する効果などもあり、犬が過ごす環境にもおすすめです。打ち水の効果をより得られるよう、早朝や夕方の気温が低めの時間帯に行なうようにしましょう。適切な熱中症・暑さ対策を行ない、夏も楽しくエネルギーを発散させてあげたいですね。

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この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
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