お庭でも犬の放し飼いには注意!5つの対策で犬と人の安全を守る
放し飼いをする際は、地域で定められたルールやマナーを守ることが、愛犬の安全と近隣の方の安心に繋がります。

「リードなどを装着しない放し飼いの状態で、愛犬をお庭で自由に遊ばせてあげたい」という際には、犬が過ごすスペースをフェンスで囲い、敷地外に脱走しないよう対策する必要があります。
また、愛犬が安全・健康に過ごせるお庭づくりを行い、近隣の方への配慮も忘れないようにしましょう。今回は、お庭で放し飼いをする際の“必須対策5つ”をご紹介します。
お庭での放し飼いも必ずルールを守って!
リードなどを装着しない放し飼いの状態は、犬自身や近隣の方に危険が及ぶ場合も。お散歩中の放し飼いが禁止されているのはもちろん、ご自宅のお庭でも何の対策もなく放し飼いにすることがないように、多くの自治体がフェンス設置などの対策を条例で定めています。
何の対策もなく放し飼いにしていると、道路に出て人を怪我させたり、交通の妨げになったり、近隣のお庭や畑を荒らしてしまったりするかもしれません。また、犬自身も交通事故に遭う、迷子になるなどの危険にさらされてしまいます。
近年は、放し飼いに関する条例違反の罰則を、以前より厳しくしている自治体も増えています。お住まいの自治体の条例をホームページなどで確認し、ルールとマナーを守ってわんちゃんをお庭で遊ばせてあげましょう。
脱走を防止するための対策
ここからは、お庭で愛犬を放し飼いする際の、具体的な対策をご紹介していきます。
対策1.フェンスを設置する
まず敷地外へ脱走させないために、犬が過ごすスペースをフェンスで囲いましょう。この際のポイントは、わんちゃんがフェンスを飛び越えてお庭の外に出てしまわないように、十分な高さで囲うことです。
フェンスの高さとしては、およそ1,200mm〜1,500mmが目安とされています。ただし、助走をつけてジャンプできるような場所や、ジャンプ力のある犬種の場合には、1,800mm〜2,000mm以上の高さを確保したいところです。
こちらの記事も参考にしてください。
→犬が過ごすお庭に必須!敷地内で放し飼いする際に必要なフェンスの高さ
なお、外構工事で設置できるフェンスの高さには上限があり、耐風性能等から高さによって施工できるフェンスも限定されます。現場調査の際に、プランナーにご相談ください。
対策2.すき間をなくしてすり抜けを防止
フェンスの設置にも関連して、脱走防止のためには、わんちゃんがすり抜けられるようなすき間をなくすことも重要となります。
フェンス自体のすき間と、フェンスと地面・基礎のすき間について、それぞれ70mm以下であれば対策できるでしょう。小型犬の場合は、50mm以下が理想的です。
フェンスオプション品の「隙間隠し」や門扉に多い「ペットガード」性能付きのアイテムを使用したり、隙間に角柱を追加するなどして対策をしましょう。
犬によっては好奇心から地面に穴を掘ってすき間を作ってしまうこともあるため、フェンスの基礎にブロックを使う、安全な場所に穴掘りが楽しめるスペースを作ってあげるなどで、穴掘りをしてもすり抜けられないように対策することができます。
犬と人の安全・健康を守るためのさらなる対策
脱走防止対策に加えて、愛犬・飼い主さん・近隣の方などの安全と健康を守るために、以下のポイントも徹底し、わんちゃんとのお庭遊びを楽しんでいただきたいと思います。
対策3.各種予防接種を行う
感染症から愛犬を守るだけでなく、人や他の犬・動物の健康を守るためにも、狂犬病予防法により義務づけられている狂犬病ワクチンの接種をはじめ、混合ワクチンの接種やノミ・ダニ・フィラリア予防などの対策を行いましょう。
夏のお庭で過ごす際には、薬による「犬フィラリア症」の予防に加えて、暑くならない程度の服を着て蚊に刺されにくくする、天然ハーブなどを用いたわんちゃんに安全な虫除けスプレーを使う、首輪に虫除けグッズをつけるなどの対策も有効です。
対策4.鑑札やマイクロチップを装着する
狂犬病予防法により、鑑札と狂犬病予防注射済票を犬に装着することが義務づけられています。また、自治体によっては、マイクロチップの装着と国のシステムへの情報登録によって、鑑札が不要となる場合もあります。
ペットの犬や猫にマイクロチップの装着を義務づける改正動物愛護管理法が令和4年6月1日から施行され、今後ペットショップやブリーダーさんによって販売されるわんちゃんや猫ちゃんには、マイクロチップ装着が義務付けられました。ペットにとっては住民票のようなもので、飼い主さん等の情報登録がされます。
今すでに一般家庭で飼われているペットについては、チップ装着は「努力義務」ではありますが、万が一脱走した場合に、飼い主さんのもとへ愛犬が戻ってくる可能性を高めるためにも、鑑札やマイクロチップの装着をおすすめします。
対策5.犬も人も安心して過ごせる空間を作る
わんちゃんが過ごすお庭の安全性はどうか、近隣の方への配慮ができているか、といったことも重要なポイントです。
また、お庭づくりでは、縄張り意識が強いわんちゃんのために、「安心して過ごせる場所」だと感じてもらうことが大切。
・吠え対策を行う
・おしっこの臭いを対策する
・犬にとって危険な植物に近づけない
・誤飲や怪我に繋がる物を片づける
・暑さ・寒さ対策を行う など
以上のような対策を行い、犬も飼い主さんも近隣の方も、みんなが快適で過ごしやすい空間を作っていきましょう。
こちらの記事も参考にしてください。
→お庭での犬のおしっこ対策!トイレスペースを作って臭い問題を解消しよう
まとめ
放し飼いをする際は、地域で定められたルールやマナーを守ることが、愛犬の安全と近隣の方の安心に繋がります。犬と人が安全・快適に暮らせる社会を、飼い主さん一人ひとりの手で作っていきましょう。
手軽にわんちゃんを遊ばせたい場合には、お庭の一画だけを囲った自宅ドッグランを作ることもおすすめです。動き回ることができる範囲は狭まるものの、お庭全体をクローズ外構にするより手軽に施工できるというメリットがあります。ぜひ一度ガーデンプラスへご相談ください。

些細なことでも大歓迎!お気軽にお問い合わせください
お庭に関する事なら、ガーデンプラスへお任せください。ガーデンプラスは、全国で外構工事を手掛けるガーデンメーカーです。店舗でのご相談はもちろん、フォームやお電話からのお問い合わせも承っております。
記事に関してのご質問は、外構のプロスタッフがお答えいたします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。ガーデニングも楽しみつつ、愛犬とも遊べるお庭づくりをお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
「DogHuggy Magazine」の運営を担当する犬のプロが記事監修を行っています。
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