吠えやすい愛犬のために!お庭づくりにおける吠え対策
吠えやすいわんちゃんのために、お庭づくりでは「周囲が気にならない安心できる場所」を作ってあげることが大切です。

こんにちは!ガーデンプラスの横田です。
昔は番犬として不審者から家を守る役割を任されていた犬ですが、最近では家族として家の中で一緒に過ごすことが増えました。
そこで気になるのが、わんちゃんの鳴き声です。警戒心が強く、しっかり吠えるわんちゃんは番犬としては頼りがいがありましたが、今は愛犬が「吠えること」が気がかりな飼い主さんも多いのではないでしょうか。
愛犬とお庭で遊びたいけれど、何かをきっかけに吠え出してしまうと近隣の方の迷惑になるかもしれない…と気になるものですよね。そこで今回は、吠えやすいわんちゃんのために、お庭づくりにおける吠え対策をご紹介します。
吠えやすい犬種と、犬が吠える理由
一般的に、ダックスフンド、チワワ、ビーグル、ボーダーコリー、コーギー、柴犬などは吠えやすい犬種と言われています。これらはほんの一例であり、犬それぞれの個性やしつけによっても吠えやすさは変わり、どんな犬種でも吠えることがあるのです。
そもそも、狩猟や牧羊で活躍していたルーツをもつ犬や、番犬として人の暮らしを守ってきた犬などは、吠えることが仕事でした。また、犬は吠えることで嬉しい・悲しい・怖いなど、自分の気持ちを伝えようとしているため、無駄に吠えているわけではないのです。
しかしながら、一軒家でも住宅が密集している地域などにお住まいの飼い主さんにとっては、愛犬があまり吠えると近隣の方の反応が気になることと思います。そこでまずは、愛犬は一体何に吠えているのかを把握することから始めましょう。
犬が吠える理由は、主に「要求・興奮・不安・警戒」などです。
要求は、ご飯がほしい・遊んでほしいなど、何かしらを伝えたくて飼い主さんに向かって吠えるもので、この場合は、犬が飼い主さんに指示を出すという構造が生まれています。吠えれば飼い主さんが動いてくれる、と考えている可能性が高いため、じっくりとしつけを行うことで改善が期待できるでしょう。
興奮は、嬉しい・楽しいなどを感じ、飼い主さんに話しかけているような状態です。吠えるのをやめるまで構わないことが、興奮吠えを抑える方法となります。
不安は、体の不調の他、一人で過ごす寂しさや、エネルギーを発散できないストレスなどから吠えていると考えられるでしょう。老衰や病気が原因なのか、遊び足りていないことが原因なのか、愛犬がなぜ吠えているのかをしっかりと把握することが大切です。
警戒は、縄張り意識や家族を守るために、知らない人や他の動物に対して吠える行為。物音に敏感に反応するわんちゃんもいます。
こうした吠えの原因がある中で、適切なお庭づくりによって、特にエネルギーを発散できないストレスや警戒からくる吠えを減らすことが期待できるのです。
通行人などを見えないようにして、安心できる場所に
室内ではあまり吠えないのに、お庭に出るとよく吠えるという場合は、縄張り意識から吠えているのかもしれません。お庭が道路に面していて、近隣の方や通行人、散歩中の犬などが見える場所で過ごしていると、警戒して吠えやすくなります。警戒吠えが習慣化すると、吠えて追い払うことを楽しむようにもなるのです。
そのため、人通りが多い道路と接する場所を避け、できるだけ外から見えない奥まった場所にお庭を設けてあげることが、わんちゃんが遊んだりのんびり過ごしたりするのに適しています。
お庭が道路と面している場合には、視界を遮るフェンスがあると、犬が過ごすうえでの安心につながるのです。フェンスも種類が色々がありますが、高さがあり、目隠しになるタイプを選ぶようにしましょう。
また、フェンスの他に、植木などでも周囲の動きが気にならないように対策できます。このように、お庭に出て警戒吠えをする愛犬には、「周囲が気にならない安心できる場所」を作ってあげることが大切です。
上のお写真は、道路沿いの角に面するお庭に目隠しフェンスをつけて、ドッグランにリフォームしました。通行量の多い道路沿いのお庭も、フェンスや植栽によってわんちゃんが安心して遊べる空間へ変えることができますよ。
エネルギー発散のためにもお庭遊びを取り入れる
室内にいてインターホンが鳴った際や、散歩中などによく吠えるのは、外の環境を過剰に怖がっているからかもしれません。
例えば限られた室内で過ごしてばかりいると、外の環境に慣れていなくて、色々なことに警戒して吠えるようになります。外に出た際はもちろん、室内で物音がしたり、来客があったりすると、いつまでも吠えているなんてことも。
室内が快適でも、犬のためには外で過ごす時間をとってあげる必要があります。お庭で遊ぶことによっても、外の環境に少しずつ慣れるようになるのです。
また、犬が吠える理由は、ご紹介したようにストレスからくることもあります。散歩だけではエネルギーを発散できておらず、元気があり余って吠えているのかもしれません。その他に、飼い主さんや家族とのコミュニケーションの時間が少ない際にも、犬は吠えることがあります。
外を怖がったり、エネルギーがあり余っていたりする愛犬のために、スペースに余裕があれば自宅ドッグランを作ってみてはいかがでしょうか。
散歩から帰ってきてもまだ元気に動き回るようなら、運動不足でストレスが溜まっていく可能性があるため、自宅ドッグランで、自由に走り回らせたりボールで遊んであげたりすると喜ぶでしょう。
上のお写真はマンションの専有庭にウッドデッキを設置し、わんちゃんがお庭に出られるようにリフォームした事例のものです。マンションでもペット可のお部屋は増えていますが、室内での遊びや散歩だけですと運動不足になりがちに。外の気配が感じられるベランダやバルコニーを遊べるスペースにするのもいいですよ。
(ガーデンプラスでは基本的に戸建住宅のお庭工事を承っておりますが、マンションでも専有庭など施工可能な場所もございますので、お気軽にお問合せください)
自宅ドッグランはこちらの記事を参考にしてください。
→自宅ドッグランの作り方!必要な設備やポイントを一挙紹介
お庭づくり以外にも、日頃からできる吠え対策
犬が吠えるのは、縄張り意識以外に、寂しさやストレスからくる吠えもあり、日頃から愛犬とのコミュニケーションの時間を増やすことも大事です。
また、犬が吠えた際に、大きな声を出してやめさせようとするのはNG。「飼い主さんよりもっと吠える遊び」だと勘違いさせてしまいます。どんな理由で吠えているのかによりますが、要求吠えなら吠えなくなるまで構わない、サイレンなどに吠えていたら聞き慣れない音を出して気を逸らすなどして、吠えなくなったら褒めてあげるというしつけを続けていくと改善されるでしょう。
まとめ
犬が吠えるのは自然なことなので、一切吠えないようにさせるのではなく、吠えを減らすという考え方がおすすめです。愛犬が何に吠えているのかを理解し、できる限り環境や生活を変えてあげましょう。
お庭づくりでは、縄張り意識が強いわんちゃんのために、「安心して過ごせる場所」だと感じてもらうことが大事です。目隠しフェンスを設置する以外にも、舗装材を芝生に変えるなど、愛犬にとって快適で過ごしやすい空間を作ってあげてはいかがでしょうか。

些細なことでも大歓迎!お気軽にお問い合わせください
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。ガーデニングも楽しみつつ、愛犬とも遊べるお庭づくりをお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
「DogHuggy Magazine」の運営を担当する犬のプロが記事監修を行っています。
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