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posted by  ガーデンプラス本部

オリンピックとオリーブ冠

今年はオリンピックイヤー!メダリストに贈られるオリーブ冠についてご紹介します。

スナフキンA

こんにちは、ガーデンプラスの中川です。

今年はオリンピックがいよいよ開催されますね。残念ながらスタジアムに観客の姿はありませんが、ご自宅で選手たちを応援しましょう!

 

ところでオリンピックの勝者にメダルと共に授与されるのがオリーブの冠。2004年のアテネ大会では、女子マラソン選手の野口みずきさんが金メダルを獲得し、大きなオリーブの冠を戴いた映像をご覧になられた方も多いのではないでしょうか?

今回はオリンピックになじみの深い、オリーブの話題をお届けします。

オリーブ冠と月桂冠

ギリシャの古代都市オリンピュアの遺跡

ギリシャの古代都市オリンピュアの遺跡

オリーブ冠がなぜオリンピックの勝者に贈られるようになったかというと、古代ギリシャまでさかのぼります。オリンピックの起源は、古代のギリシャの都市オリンピュアで4年に一度開かれた「オリンピュア大祭」。陸上競技やレスリング・ボクシング、戦車競技なども行われていました。祭神はギリシャ神の中でも最も神格の高いゼウスであったので、オリンピュア祭も一番格式の高いお祭であり、ギリシャ全土から競技者が集められました。大会中は休戦期間とされたため「平和の祭典」として更に市民の尊敬を集め、休戦協定を破った都市は祭に参加する権利を失ったとのことです。

 

当時既にオリーブは「聖なる木」として広まっており、オリンピュア大祭での勝利者には英雄ヘラクレスが植えたとされるゼウス神殿のオリーブの木から作られた冠が与えられました。これがオリンピックのメダリストに贈られるオリーブ冠の起源です。

月桂冠を手にする天使の像

月桂冠を手にする天使の像

一方、勝者へ与えられるものは月桂冠では?と思われる方もいらっしゃいますよね。
月桂樹はゼウスの息子であり芸術の神・アポロンのシンボル。こちらも古代ギリシャで4年に一度行われたピューティア大祭の際に、技量の素晴らしかった者へ与えられました。主に運動技能を競ったオリンピュア大祭に比べ、ピューティア大祭はアポロンが守護する音楽や詩など芸術面での技能を競った大会でした。以降、月桂冠は運動技能だけでなく芸術や学術面で優れた者へ贈られるようになり、今でもノーベル賞の授賞者は「Nobel laureates=ノーベルの月桂冠を戴いた者」と呼ばれます。

 

月桂冠もオリーブ冠も卓越した技術を称える名誉ある冠ですが、オリンピックだけは特別にオリーブの冠であることを覚えておきましょう。

女神からの贈り物「オリーブ」の神話

オリーブは女神からの贈り物

オリーブは女神からの贈り物

何故オリーブが神聖な木になったのかについては、ギリシャ神話の中にこんなエピソードが。

その昔、ギリシャの都市アッティカの領有権をめぐって、女神アテネと海神ポセイドンが対立し「どちらが市民のためになる贈り物ができるか」で競うこととなりました。ポセイドンは戦争に役立つ馬を贈りましたが、アテネは食用となる実や油が採れるオリーブを贈り、見事に都市の守護女神となりました(この都市は以降アテナイと名前が変わりました)。そうしてオリーブは神からの贈り物、神のシンボルとなったのです。

地中海に深いつながりを持つオリーブ

イスラエルのオリーブの古木

イスラエルのオリーブの古木

神話にまで登場する植物というのは、その地域に深く根差したものであることがとても多いです。日本で言えば松やクスノキ、杉や竹などは神話にも登場しますが、材木や燃料、薬として人々の生活を助けてくれた植物です。長命な木は神様が宿るとして祭られ、現在もご神木として崇められていることがありますね。オリーブもギリシャの歴史に深いつながりがあります。

 

オリーブの原種は現在のヨーロッパや北アフリカなど地中海沿岸一帯に自生していました。
約6000年前には、現在のトルコ南部・シリア周辺で栽培が始められ、この地域に住んでいた貿易が得意なフェニキア人によってオリーブ栽培が近隣の国々に伝えられたと言われています。地中海の東部で始まったオリーブ栽培は徐々に広がり、約3200年前にはギリシャ諸島で、その後ギリシャ本土でも栽培が始まりました。

オリーブはギリシャ料理に欠かせない

オリーブはギリシャ料理に欠かせない

実は食用に、木は生活道具に、もっとも重要な油は、食用としてはもちろん保存料や化粧品、燃料としても使われました。古代ギリシャはオリーブによって栄え、その後植民地にも持ち込まれて広がっていきました。ギリシャの繁栄はオリーブと共にあったので、オリーブが神の恩恵のシンボルとなる神話が作られるのも頷けますね。

今でもオリーブオイルの国民一人当たりの消費量・世界一はギリシャ!ギリシャ料理にオリーブは欠かせません。

キリスト教でもオリーブは平和のシンボルに

キリスト教でもオリーブは平和のシンボルに

ちなみにオリーブは旧約聖書でも平和のシンボル。有名なノアの箱舟のお話では、洪水が終わったあと舟から飛び立ったハトがオリーブの枝をくわえて戻ってきたことから、ノアは洪水の終焉を知ることができたとされています。様々な国が参加する国連の旗にもオリーブが描かれていますね。

 

世界共通の平和の象徴たるオリーブの冠が贈られるオリンピック。どんな選手の頭上にオリーブ冠が輝くのか楽しみにしたいと思います。

プラントプランに参加してオリーブや月桂樹を育ててみませんか?

ガーデンプラスのエコプロジェクト「プラントプラン」では、今回登場したオリーブや月桂樹もプレゼント樹木としてお選びいただけます。どちらも育てやすい常緑樹なので、初めて木を植える方にもおすすめですよ。運動好きなお子様や歌が得意なお子様へ、ギリシャの神々からの祝福を願って、シンボルツリーにいかがでしょうか?

 

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スナフキン

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中川知春(ガーデンプラス本部)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!オリーブは世界で最も古い商品作物のひとつなのですが、地中海での栽培が始まってから日本に渡るまでは実に長い年月がかかりました…ついに地球を一周したオリーブ、ぜひお庭でも育ててみてくださいね。

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