夏におすすめ!花壇を花いっぱいにしてくれる品種をご紹介
お庭に作った花壇、せっかくなら花でいっぱいにしてあげたいですよね。今回は夏に沢山咲いてくれるおすすめの花をご紹介いたします!

こんにちは、ガーデンプラスの中川です。
連休中はご自宅でゆっくりされた方も多いのではないでしょうか?私も近くのホームセンターに日用品を買いに出かけたきりですが、花の苗や野菜苗がいっぱい並んでいて、夏のお庭の準備が始まっているなという印象でした!今年は、花壇の素材や土をたくさん購入されていく方も多く見受けられました。
今回はそんな「花壇を作ったところだ!」という皆様へ、これからの季節に植え付けるのにおすすめの草花を紹介します。
暖かくなる5月から開花期を迎える花は多いのですが、少ない株数でもすぐに花壇を華やかにしてくれるボリュームのある品種に着目しました。これから梅雨を迎え、また蒸し暑くもなってきますので、花壇にはすぐに大きく丈夫に育つ品種を選ぶと安心ですよ。
本日は今植えて夏には花がいっぱいになる、おすすめの草花をご紹介します。
品種を選ぶときはここに注目!「分枝性」「花持ち」「葉の面白さ」
これからの季節、ホームセンターや園芸店で花を選ぶときには、「育てやすさ」「暑さに強い」といった性質に加えて、「分枝性」「花持ち」「葉の面白さ」の3つに着目してください。
・分枝性
草花の「分枝性」とは、脇芽から次のつぼみをつける茎を出す性質のこと。分枝性にすぐれた花は、すぐにボリュームが大きくなるので、花壇をいっぱいにしてくれますし、花が次々と咲きます。一方、肥料をたくさん必要としますので、緩効性の置き肥に加え、即効性のある液肥などもあげるようにするといいですよ。
上の写真は、夏の花壇に清涼感を与えるブルーサルビア「ファリナセア」のつぼみがあがってきたところの写真です。白い矢印で示しているようにファセナリアや大型になるサルビアは分枝性が強く、脇芽からどんどん茎を伸ばして次の花をつけてくれます。
・「花もち」
花もちとは、一度咲いた花がどれくらい萎れずに持つかです。せっかくたくさん咲いても、すぐにしおれてしまう場合は花ガラを取る手間が発生してしまいます。花もちのよい品種、もしくは花ガラが残っても自然と落ちてくれるような品種を選ぶと手間いらずで、病気にもかかりにくいです。
・「葉の面白さ」
せっかくなので次の花までの間や、背景としても楽しめる葉をもつ品種を選ぶのも面白いです。斑入りや銅葉など葉の形や色も様々です。もちろんカラーリーフや虫よけのハーブなど、葉そのものを楽しむ種類も混ぜると、お手入れの時間が少なく済みます。
この3点に着目して選ぶと、初めての方でも見栄えのする花壇が作れますよ!
また多年草と一年草であれば、暑い季節は育てやすい一年草の方が、成長が早くておすすめです。宿根草や多年草は秋口に植えて冬越しさせると、株が充実して花がしっかり咲いてくれます。
それではおすすめの品種をご紹介します。
びっくりするほど長い開花期とボリューム!「サンビリーバブル」
夏の花と言えば、ひまわり。学校で育てたことがあるという方も多いのではないでしょうか。一株に1つの大きな花をつける姿が印象的なひまわりですが、最近は1株からたくさん咲く分枝性の高い改良種が生み出されました。
おすすめはハルディン社の品種「サンビリーバブル ブラウンアイガール」。中央に茶色が入るのが特徴で、少しアンティークな雰囲気もあります。分枝性がとても強く、どんどん葉とつぼみが出て、次々と咲き続けてくれます。また花粉が少なく、花びらは自然と落ちてくれるので、花ガラを取り忘れても大丈夫です。
去年自宅の庭の1mほどのスペースに3株ほど植えてみたところ、草丈70cmにぎっしりと咲きました。目立った病害虫もなく、水やりと時々の置き肥で6月~10月半ばまで咲き続けて、「1000輪咲き」のキャッチコピーは伊達じゃない…!と感心しました。苗を見つけたら今年もぜひチャレンジしてみたいです。
黄色の花びらと真っ黒な花芯のコントラストが個性的な「ルドベキア」
こちらはひまわりではなくキク科の「ルドベキア」という一年草(もしくは二年草)。ほかにもチョコレートカラーや、八重咲き品種、花芯が緑の品種などもあります。次々に枝分かれして先端に花が咲き、夏の花壇を彩ってくれます。耐暑性も強く、初めてガーデニングされる方にもおすすめです。
写真はスタンダード品種の「ルドベキア タカオ」で、黄色い花びらと黒い花芯のコントラストが魅力的。そのままですと1mほどの高さに生長しますが、切り戻して背を低く保つこともできます。
やっぱり植えてみたい!バリエーション豊かなペチュニア
5月から苗が出回る、色とりどりのペチュニアやカリブラコア。花持ちはあまり長い方ではありませんが、分枝性が強く、たくさんの花をつけてくれます。
柔らかい花びらのせいで、雨に濡れると病気になりやすいという性質がありましたが、最近ではその性質も克服した「スーパーチュニア」や「バカラIQ」といった品種が開発され、花壇にも利用されています。とは言っても花ガラは取る方が安心ですので、摘心がてら、お手入れをしましょう。また花ガラ以外にも伸びた茎を切り戻しすることで、よりボリュームがでます。
ペチュニアは毎年新品種が出るほど、バリエーション豊か。カラーはもちろん、花のサイズも大輪種から小花種まで様々なものが出ています。
こちらは白い花びらにピンクのハート模様が可愛い、サントリーフラワーズの品種「サフィニアアート ももいろハート」。サフィニアとはサントリーフラワーズと京成バラ園芸が共同開発したペチュニアシリーズの名前で、初心者にも育てやすいよう改良された品種がたくさんありますよ!こちらも雨や日光に晒されたプランターの中でこんもりと大きく育っていました。
さし芽で増える、グラウンドカバーにおすすめのポーチュラカ
マツバボタンの仲間であるポーチュラカは、肉厚な葉を持ち、次々と小さな花を咲かせます。
生育旺盛で、茎が伸びすぎないようにシーズンはじめは摘芯をこまめにするといいのですが、切った茎はそのまま地面に差しておくだけでまた生長を始める強い植物です!
元々は地面を這うように伸びるのですが、株式会社サカタのタネから出ている「サンちゅらか キャンディブーケ」は、こんもりと高さも出るよう改良された品種。初心者の方でも毎日ドーム状に大きくなった花を楽しむことができますよ。
最近では、絞り入りや八重咲など、カラフルで立体的な品種もたくさんありますので、お気に入りの花を見つけてください。
すっと立ち上がる花が凛々しいハナトラノオ
花壇の中景におすすめなのが、「ハナトラノオ」。トラノオは日本に自生している品種もあるほど丈夫です。
株元からどんどん立ち上がるように茎が伸びてきて、先端に下から順に花が咲いていきます。宿根草ですが、開花期は夏から秋にかけて、暖地では緑の葉をつけたまま冬越しします。白や紫、ピンクの花が多く、花が終わったあとも穂はそのまま残るので夏に清涼感のある景色を作ってくれます。
やっぱり植えてほしい!花がなくても華やかなカラーリーフ「コリウス」
開花期の間を楽しむならやはりコリウスは欠かせません。分枝性も強いので、脇からもどんどん葉がこんもりと茂り、目だった病害虫もありません。大型なら背景にもおすすめです。
赤やピンクといったちょっとグロテスクな配色もありますが、実に様々な組み合わせがあるので、品ぞろえ豊富な間にお好きな品種を見つけたいものです。私のおすすめは、ライムカラーにしそのような切れ目が入った「ワサビ」や、緑の葉の中央に白い筋の入った「ピーターグリーン」という品種(共にハルディン社)。夏のお庭でもぐんぐんと育ちつつ、清涼感があっておすすめです。
いかがでしたか?
春から夏にかけては植物がぐんぐん生長するよい季節です。梅雨や夏の暑さが来る前に植え付けをすることで、苗を徐々に環境に慣れさせることもできます。
私は今年早速、ペチュニアの仲間・カリブラコアの「レモンスライス」を植え付けました。ストライプカラーが個性的ですよね!コリウスも種まきから挑戦中です。
ぜひ丈夫でよく育つ植物を植え付けて、暑さに負けない華やかな花壇を作りましょう!

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今年もガーデニングに良い季節が来ましたね。病害虫も発生しやすい季節なので、殺虫・殺菌スプレーを片手にお庭のお手入れを頑張りましょう!
ガーデンプラス本部
Web担当
中川知春
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