アプローチにおすすめの花木
今が見頃のユキヤナギをはじめ、アプローチ向きの花木をご紹介します。

こんにちは、ガーデンプラスの中川です。
今回はアプローチに向く庭木をご紹介します。
アプローチとは、道路境界や門から玄関ポーチまでの通路のことを指し、お住まいによって短かったり長かったり高低差があったりと様々です。生活動線になりますので、例えば通勤される方にとっては一日二度は通る場所になり、実はメインのお庭よりもよく目にしているかも知れません。
また外からも良く見える場所ですので、新築外構でも門まわりやアプローチ沿いに植栽スペースを設けることが多く、シンボルツリーを植えられることも多いですね。
今回はアプローチに庭木を植えるならどんなタイプが向くのかを考えてみたいと思います。
アプローチのかたちによって異なるテイスト
アプローチにも直線的なもの、曲線を使ったもの、スペースとして広くとったものなど、デザインによって「重厚・フォーマル」「優しい・ナチュラル」「明るい・開放的」とテイストが変わります。上のお写真のような「重厚・フォーマル」な直線的なアプローチは、植栽スペースと通路がきっちり分けられているため、ツゲやツツジ、ボックスウッドなどしっかり刈り込まれた固い常緑の植栽が似合います。
しかし最近のお庭では植栽スペースと通路が近い、公園のようなナチュラルデザインが人気です。また玄関前には目隠しを兼ねたシンボルツリーを植えることも多く、シンボルツリーを中心として低木や宿根草など様々な種類が植えられた雑木林のような植栽にすると、モダンな建物とナチュラルなお庭スペースのバランスがうまく取れます。
アプローチ向きの庭木のポイント
アプローチに植える樹木を選ぶポイントとして
・トゲがなく柔らかい枝
・樹高が低いか、刈込に強い
・花や葉を楽しめる
という性質の品種を探してみることをおすすめします。アプローチは歩きながら通り抜ける場所なので、見上げる高さよりは、低めの樹高の木の方が目に入りやすいです。またやわらかな葉や枝垂れるような枝なら、通行時に葉や固い枝が衣服にひっかかりません。枝が直線的に上へ延びるタイプも、行き来を邪魔しませんね。
アプローチスペースは広さが限られているため、木のサイズを調整しやすいように、剪定に強いことも重要です。もしくは生長が緩やかだったり、あまりサイズが大きくならない木もOK。生垣のように列植するよりは、アクセントとして植えて間を一年草や宿根草で埋めていくように景観を作ると、よりナチュラルな印象で、庭木に花の無い季節にも華やかなアプローチを維持できますね。
それでは、アプローチにおすすめの庭木をご紹介いたします。
ユキヤナギ
ちょうど今が見頃で、白い小さな花を枝垂れた枝いっぱいに咲かせる様子が、「柳が雪をかぶったよう」と名づけられました。丈夫な性質で刈込にも強く、日陰にも耐えることから庭木としてとても人気があります。花をたくさん咲かせたい場合は日当たりのよいところがおすすめ。また枝が柔らかいため、短く刈り込んだ場合はまっすぐ上に枝が伸び、長くなると枝垂れてきます。花が終わっても明るい緑の小さな葉が繊細で優しい印象のする樹木です。
コデマリ
ユキヤナギによく似た花に「コデマリ」がありますが、ユキヤナギと同じバラ科シモツケ属で、刈込に耐える丈夫な性質や枝垂れる樹形も同じなので、初めての方にも育てやすいです。こちらは名前の通り小さな花が手毬状にまとまって咲きますので、ユキヤナギよりも可愛らしい見た目です。開花期はユキヤナギよりも遅く、4月~5月頃が見頃となります。
レンギョウ
ユキヤナギと同じ開花期で、黄色く明るい花が咲くレンギョウ。葉よりも先に花が咲くタイプなので、満開時には株が黄色一色になります。株元から新枝を伸ばして育つ低木で、こんもりと放射状に枝が伸びていきますので、アクセントとしてもおすすめ。刈込にも強く、生垣にもよく使われています。暑さ寒さに強いのですが、日当たりのよいよころを好みます。
ジンチョウゲ
日本の三大香木のひとつに数えられるジンチョウゲ。日陰向きの庭木で、ピンクのつぼみが花開くと内側は真っ白というバイカラーの花が毬状にまとまって咲きます。普段は濃いグリーンのなんということはない木なのですが、花の香りが素晴らしいので、夜のご帰宅が多いご家族様のために植えてみてはどうでしょうか?最近では斑入りの葉色を楽しめる種類もあります。
ドウダンツツジ
ツツジの仲間で、すずらんのような釣鐘状の小さな花と秋の真っ赤な紅葉の2つの季節で楽しめます。生垣にも使われるほど刈込にも強いので、樹形をコントロールすることができます。洋風・和風、フォーマルなお庭にも似合う人気の品種です。
ヒメウツギ
ウツギはアジサイと同じユキノシタ科で、春から初夏にかけて開花期を迎えます。瑞々しい対生の葉が伸びるにつれて次第に枝垂れ、真っ白で可憐な花をつけます。つぼみの頃から可愛らしい見た目ですが、丈夫な性質で日陰にも強いです。最近では葉の色が明るいライムイエローの園芸品種もあり、日陰のアプローチに爽やかな緑を入れたい方におすすめです。
いかがでしたでしょうか?春~夏が見頃の花木を中心にご紹介しましたが、オタフクナンテンやサンゴミズキといったカラーリーフや斑入りの品種なら、花がなくても観賞期間が長く、明るくしたいアプローチにおすすめですよ。
アプローチは動線であることから植物が生長できる広さが限られていますので、大きくなりすぎず丈夫な品種を選んでください。また、アプローチはプライベートスペースとオープンスペースを切り替える場所でもあります。心が安らぐ緑のアプローチで、オンオフのスイッチを切り替えられるといいですね。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。アプローチには、以前ご紹介した這性コニファーやカラーリーフ類もおすすめです!
ガーデンプラス本部
Web担当
中川知春
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