犬の足にも優しいお庭の舗装材とは?犬と人が快適に過ごすお庭づくりのコツ
わんちゃんが遊ぶのに適した舗装材や、舗装材ごとのメンテナンスのしやすさについてご紹介します。

お庭づくりは用いる舗装材によって様々な表情を見せますが、硬い舗装材では愛犬の足腰に負担をかけることにもなります。デザイン性だけでなく、犬が快適に過ごせるかどうかも大切なポイントです。舗装材ごとのメンテナンスのしやすさも考慮したうえで、お庭づくりを楽しみましょう!
お庭づくりにおける舗装材とは?
家のデザインや色味に合わせて土の部分を覆ったり、雑草が生えて困るので対策するために外構工事で用いるのが舗装材です。砂利・ウッドチップ・土間コンクリート・天然芝・人工芝など様々な種類があります。
インターロッキングと天然芝、人工芝と砂利など、区切ることで異なる舗装材を組み合わせることもでき、リビングから見える主庭や家の前面に設ける前庭などを施工することで、見た目を美しくしたり、メンテナンスが楽になったりして、ご自宅のスペースに合った素敵なお庭を作り上げることができるのです。新築でのお庭の新設時はもちろん、外構リフォームでも施工が可能で、犬を家族として迎え入れるタイミングでお庭づくりを行う方も多くいらっしゃいます。
犬にとって舗装材はとても大事
舗装材にはそれぞれ特徴があり、愛犬の好みや性格に合わせて選ぶのも楽しいでしょう。ただ、たくさん動き回る犬に対して、地面が硬かったり滑りやすかったりすると、足腰に負担がかかってしまいます。愛犬と一緒に遊べるようなお庭を作りたいのか、一緒にゆったりと日向ぼっこするお庭にしたいのかなど、用途を考えながらピッタリの舗装材を探しましょう。
犬目線で考える舗装材ごとの特徴と必要なメンテナンス
では具体的に、お庭づくりにおける舗装材の種類と、それぞれ犬にとってどういった特徴があるのかをご紹介します。もちろんお庭が土のままでも愛犬を遊ばせることはできますが、雨が降った後などは足が汚れてしまうため、舗装材を使うことでそうした汚れの付着も減らすことができるのです。
しかしながら、お庭はお住まいの一部でもあり、お掃除のしやすさやメンテナンス性の良さも重要なポイント。各舗装材ごとのメンテナンスの仕方も一緒にご紹介いたしますので、ご自身のライフスタイルやどれくらいお手入に時間をかけられるかを思い浮かべてみてください。
■天然芝
クッション性が高いだけでなく、手触りや質感が良く、爪や肉球を痛める心配も少ない天然芝。真夏でも足元が熱くなりにくいメリットがあり、わんちゃんが気持ち良く動き回れるため、ドッグラン施設でも天然芝が使われている所は人気があります。
【必要なメンテナンス】
生きている植物なので、日常の水やり、温かい季節には芝刈りが必要です。冬には枯れてしまうこともあるなど、メンテナンスに時間と手間はかかります。犬が穴を掘ることもあるので、掘っても大丈夫な砂場を作るなどの対策が必要です。
■人工芝
人工芝は、ポリエチレンやポリプロピレンなどの人工素材で天然の芝生をリアルに再現した物です。クッション性が高いため、犬の足腰への負担を軽減できます。土埃が舞ったり、雨が降った後でも泥が付いたりしないだけでなく、ノミや蚊などの害虫が付きにくいため、犬が寝転んで遊ぶ場合にも適した素材です。
【必要なメンテナンス】
芝が寝てきたり抜けたりすることがありますが、天然芝と比べて水やりや芝刈り、追肥といったメンテナンスが不要で、年間を通して綺麗な芝生を楽しむことができます。芝生の生育には向かない日当たりが悪い場所などでも設置できるのも人工芝の特徴です。(おしっこやうんちの処理なども、天然芝に比べて簡単にできます。)
■砂利
雑草・防犯対策にもなる砂利ですが、種類によっては角がある物もあり、犬が肉球を痛めてしまう心配があります。犬と暮らすうえでは、お庭づくりで砂利を用いる際、お庭全体ではなく一部に敷くなど工夫すると良いでしょう。
【必要なメンテナンス】
汚れた場合の水洗いや、場合によっては砂利の補充が必要となります。細かい落ち葉が多い場所に砂利があると掃除が大変です。また、年月が経つと雑草が生えてくることもあります。
■土間コンクリート・スタンプコンクリート
土間コンクリートとは平坦なコンクリートのことで、硬く耐久性があります。クッション性がないので犬の足腰には良くありません。また、夏は日差しで高温になったり冬は冷たくなったりと温度変化が大きく、滑りやすい材質の物もあるので、犬を遊ばせるのに適した素材とは言えないでしょう。スタンプコンクリートとは、コンクリートの表面に模様となる型を押し付け、着色を施すことで、自然石・レンガ・タイルといった素材そっくりに仕上げる工法です。どちらもお庭の一部や、犬が遊ばない駐車スペースなどの場所に用いるのがおすすめ。または、表面温度が上がりにくい透水性のコンクリートを使うのも手です。
【必要なメンテナンス】
コンクリートは雑草が生えてこず、お掃除も楽。メンテナンスが楽なメリットを活かして、芝生やウッドチップなどと組み合わせるのもおすすめです。
■インターロッキング
インターロッキングは、コンクリートブロック舗装の一種です。ブロック同士の隙間の目地には、砂を用いるため、雨水による水たまりができにくいのが最大の特徴です。インターロッキングの表面はタイルとは異なり滑りにくいので、犬の足腰への負担も軽減。夏でも暑くなりにくい遮熱性に優れた商品もあり、わんちゃんがのんびりと過ごせます。
【必要なメンテナンス】
ブロックの隙間を埋める目地砂から雑草が生えたりする場合もありますが、雑草が生える面積はかなり少なく、お掃除も楽にできます。
■ウッドチップ
杉やヒノキ、クスノキなどの木材を細かく粉砕して作った舗装材です。ウッドチップを敷き詰めたお庭は、クッション性があり犬の足腰にも優しく、コンクリートや砂利敷きのように表面が熱くなりません。愛犬が走り回るお庭を作りたいというときにもおすすめです。
【必要なメンテナンス】
乾燥すると風で飛ばされてしまうので、水まきのメンテナンスが必要です。水はけが良く通気性の良い場所を選ぶことで、カビや苔の発生を予防可能。年月が経つと土に還っていきますので、数年ごとに新しいウッドチップを補充する必要があります。
■ゴムチップ
弾力があり滑りにくい舗装材で、保育園などにも用いられています。日当たりが良いと熱をもつため注意が必要ですが、わんちゃんが走り回るのにも向いている舗装材です。
【必要なメンテナンス】
耐久性が高く、コンクリートなどと同様に掃除が楽な舗装材です。犬のおしっこが浸透してしまうという点では、メンテナンスの手間があると言えます。
最も犬の足に優しいのは天然芝
犬の肉球は、痛みや温度を感じたり、歩くときの衝撃を吸収したり、数少ない汗をかくことができる部分であったりと、重要な役割を果たしています。火傷やケガをすると治りが遅いという特徴もあり、重要な部分だからこそ飼い主が気をつけてあげないといけません。
そのため、真夏に温度が上がりやすいコンクリートなどは肉球が火傷する恐れもあり、わんちゃんが過ごす場所に用いるのはおすすめできません。また、コンクリートなどは硬い・滑りやすいという面で、犬の足腰にも負担をかけてしまいます。雑草対策のために施工したいということでしたら、お庭の中でも、日陰でゆったりと過ごせるような場所にコンクリートを用いると、夏場もひんやりとして愛犬に気持ち良く過ごしてもらえるでしょう。
天然芝はクッション性が高いため肉球や足腰にも優しく、真夏でも温度が上がりにくいという特徴があり、わんちゃんのためのお庭づくりにおすすめです。メンテンスの手間を考慮すると、人工芝が最も導入しやすいのではないでしょうか。
ゴムチップの舗装材もクッション性があり、メンテンス面でも比較的楽です。熱をもってしまうことがあるので、日陰を作ってあげるなど工夫しましょう。
舗装材を組み合わせるのもおすすめ
お庭づくりでは、いくつかの舗装材を組み合わせる場合が多くあります。例えば、人工芝とゴムチップを組み合わせたり、一部をウッドチップにしてみたりと、愛犬の過ごしやすさやコスト面・デザイン面を考えてお庭づくりをしてみてはいかがでしょうか。
舗装材以外にも、お外でたくさん遊んだわんちゃんを洗ってあげられる立水栓があると便利です。
まとめ
犬が過ごすお庭づくりに適した舗装材についてご紹介しました。お外で遊ぶことは犬の体力発散になりますので、舗装材を工夫することで、お散歩以外の楽しみをわんちゃんに感じてもらうことができます。
犬種や性格によって舗装材の合う、合わないがあるため、ドッグランや公園、わんちゃんOKの施設など、舗装材の違いを体感できる場所があれば、一緒に行ってみるのも良いでしょう。

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最後までお読みいただき、ありがとうございました。ガーデニングも楽しみつつ、愛犬とも遊べるお庭づくりをお手伝いさせていただきます。お気軽にご相談ください。
この記事の監修者:DogHuugy
お泊り予約サイト「DogHuggy」や犬とのライフスタイルマガジン
「DogHuggy Magazine」の運営を担当する犬のプロが記事監修を行っています。
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