かんたん庭レシピNo. RCP23054植栽情報

posted by  ガーデンプラス本部

日陰のタイプ別で見るシェード・ガーデン向き植栽

植物が育ちにくそうな日陰のお庭スペースも、相性次第で涼し気なシェード・ガーデンになりますよ!

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半日陰のお庭におすすめの「ヤマアジサイ」

半日陰のお庭におすすめの「ヤマアジサイ」

こんにちは、ガーデンプラスの中川です。

 

4月までの光り輝く春のお庭は楽しまれましたでしょうか?次は最盛期の初夏の庭、そして盛夏の庭へと移り変わっていきます。この季節、ガーデニング愛好家の皆さんはバラをはじめ次々と開花シーズンが訪れるので楽しみが尽きませんね。

 

しかしながらお庭の植栽計画の中でも忘れられがちなのが、日陰になるスペース。フェンスやブロック塀に囲まれていたり、北側の裏庭であまり日が差さなかったりといった場所は、あまり植物を育てるのに向かないのではないかと避けられがちです。しかし、自然界の中では木陰や岩肌、水辺など暗い場所でも植物がしっかり美しい葉を茂らせていますよね。お庭の条件と植物の相性次第で、日陰でも十分育つ植物はたくさんあります。今回はそんな日陰のお庭「シェード・ガーデン」でも育てられる植栽をご紹介します。

 

どんなタイプの日陰のお庭かを知ろう

日陰のお庭でも広がる「ユキノシタ」

日陰のお庭でも広がる「ユキノシタ」

日陰のお庭の植栽計画にまず必要なのが、どれくらい光が差すかを知ることです。実は日陰といっても、塀に囲まれた日陰と落葉樹の根元の日陰では暗さが違います。また午前中だけ日が差したり、西日が当たったりと、お庭の向きや周囲の設置物によっても日照時間や光の強さが異なります。まずは晴れた日にお庭の様子をチェックし、次の4つのうちどれに当てはまるかを見てみましょう。

 

1.午前中だけ日が差す庭
2.午後だけ日が差す庭
3.日陰だが明るいお庭
4.日陰かつ暗いお庭

 

植物にとって太陽光は光合成に欠かせない条件ですが、全ての種類が強い光や快適な温度を必要とするわけではなく、うまく住み分けて進化してきました。中には直射日光だと弱ってしまったり、高温だと調子を崩すタイプの植物もたくさんあります。まずはお庭がどんな条件なのかを知っておくことで、うまく植物とマッチングさせることができるはずです。

 

では早速、日陰のお庭タイプごとに植物をご紹介します。

 

午前中だけ日が差すお庭に向く植栽

優しい光や明るい日陰を好む庭木「バイカウツギ」

優しい光や明るい日陰を好む庭木「バイカウツギ」

東側に面したお庭や、南・西側がフェンスになっている花壇などは午前中だけ光が差します。午前中の光は優しく、またまわりの気温も低い状態です。優しい光を好む植物や涼しい場所が好きな植物が向いています。このブログ記事一枚目の画像のヤマアジサイも、半日陰を好む植栽としておすすめ。また、上の写真はバイカウツギという強い日光が苦手な花木で、開花期が長く、香りも楽しめるのでアプローチにもよく植えられます。

釣鐘型の花が涼し気な「ホタルブクロ」

釣鐘型の花が涼し気な「ホタルブクロ」

半日陰が好きなヤマアジサイと組み合わせたいのが、今の時期からが開花期のホタルブクロ。釣鐘型のシルエットが涼し気です。白のほかにピンクや紫などの色味もあり、地下茎で増える多年草です。

午後だけ日が差すお庭に向く植栽

西日にも耐える育てやすい「シラン」

西日にも耐える育てやすい「シラン」

西側に面したお庭などはかなり強い西日があたり、また昼間の熱で気温自体も高い状態です。こういうお庭は、日陰を好むものよりは3時間ぐらいの日照時間でも元気に育ち、暑さに耐えられる植物がおすすめです。上の写真は5月ごろから開花期が長く続くシランという蘭の仲間で、葉の厚みがあるので比較的葉焼けしにくいので午後は日が差す半日陰のお庭向き植栽です。地下茎で増えるため群生させることができ、とても丈夫ですよ。

細長い葉やすらっとした姿が魅力の「チョウジソウ」

細長い葉やすらっとした姿が魅力の「チョウジソウ」

すらっと伸びた細長い茎や葉に、青色の花を咲かせるチョウジソウの仲間もいったん根付けば西日に強い種類。元々は北米の植物ですが、日本の気候にもよく合います。

明るい日陰のお庭に向く植栽

ふわふわとした花穂が魅力の「アスチルベ」

ふわふわとした花穂が魅力の「アスチルベ」

まわりに遮蔽物がない場合は空からの間接光が期待でき、明るい日陰になります。大きな木の根元、北側ながら広めの裏庭などもこのタイプです。日陰に向いた植物はどんなものでも育てられますので、シェードガーデンを楽しめる絶好のロケーションです。上の写真はアスチルベというふわふわした花穂が特徴的な植栽で、イングリッシュガーデンの定番です。

ピンクや赤など濃い色がアクセントにぴったりの「インパチェンス」

ピンクや赤など濃い色がアクセントにぴったりの「インパチェンス」

日陰の植物では珍しく花色が濃いインパチェンス。こぼれるように花が咲きますので、植物の間の差し色として植えるのもいいですし、主役として鉢植えにするのもおすすめです。

暗い日陰の庭に向く植栽

森の中でも地面近くに自生する、耐陰性の高い「ヤブコウジ」

森の中でも地面近くに自生する、耐陰性の高い「ヤブコウジ」

塀に囲まれた細いスペースなどはお庭でももっとも暗い場所。森の中の暗いところで育っている植物なら調子よく育ちます。上の写真は、森の中でも日陰によく自生しているヤブコウジ(十両)。斑入りの明るい葉に赤い実がつく品種がおすすめです。そのほか、ニシキシダなど葉の美しいシダ類もカラーリーフとして使うといいですね。

 

 

またどうしても育てにくい場合は、寄せ鉢の庭にするのもおすすめです。もちろんインターロッキングなどで、植栽がなくても明るい雰囲気のお庭に舗装してしまうのも手間をかけずに日陰のお庭を綺麗にできます。

 

ホスタやヒューケラもシェード・ガーデンに忘れてはならない存在

ホスタやヒューケラもシェード・ガーデンに忘れてはならない存在

いかがでしたでしょうか?過去にご紹介したホスタやヒューケラ、ヘレボルス、シュウメイギクなども日陰向きの植物でとても見ごたえがあります。

 

シェード・ガーデンの魅力はなんといってもグリーンが濃いこと。瑞々しい葉やひっそりと咲く花々は、苔むした日本庭園や坪庭と同じ涼やかさを感じさせてくれます。
また最近では大手種苗メーカーも日陰のお庭向きの華やかな園芸品種の花苗を生産しており、一昔前よりもずっと選択肢が増えました。ホームセンターや大きな園芸店に行って、探してみてくださいね。
日陰のコントロールは難しいものですが、初夏の季節は植物を育てやすいシーズンでもあります。気候のよいこの時期、お庭のスペースを生かして、涼し気なシェード・ガーデンにぜひチャレンジしてみてください!

 

 

リトルミイ

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中川知春(ガーデンプラス本部)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!旗竿地の我が家では季節によってシェードガーデンが出現するという環境…今年は新しい園芸品種にチャレンジしてみようと思います。

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