桜の種類
これからお花見シーズンですね。今回はお花見にお出かけの際に役に立つ、桜の品種の見分け方をご紹介します。

先日気象庁が、東京都心の桜の開花宣言を発表しました。ここ数日の暖かさで、どんどん春が近づくのを感じている今日この頃ですね。東京の標本木とされている靖国神社の桜はソメイヨシノですが、実は桜にはたくさんの品種が存在するのをご存知でしょうか。日本国内だけでも、その数なんと600種類以上!台湾や中国にも生息しているので、全部合わせたら数えきれない数の品種が存在します。
その中でも今回はお花見でよく目にする桜の品種、3種をご紹介します。遠目で楽しんでいた桜の花も、近づいて品種を見極めるという違った楽しみ方ができますよ。
①ソメイヨシノ
東京の桜の開花の標本木ともされているソメイヨシノ。実は日本で見られる桜の約8割はソメイヨシノなんです。ソメイヨシノは江戸末期から明治時代にかけて作り出された品種で、桜の中の歴史では意外と浅いんです。ソメイヨシノは山桜の一種であるオオシマザクラとエドヒガンザクラの一種を交配させて作られた品種。現在日本に生息しているソメイヨシノは挿し木や接ぎ木などによって増やされたクローン。というのもソメイヨシノの種は発芽せず、交配すると相手の性質が強くでてしまうため、増やすためにこの手法がとられました。
そんな職人さんによる努力の結晶がこうして人々に愛される樹木になったんですね。ソメイヨシノの特徴は、淡いピンク色から白い花が枝いっぱいに咲き、一気に開花して一気に花を散らします。葉が出るのは花が散ってから。花が散った後に出た葉を見て、葉の裏側に毛のようなものが見えたらソメイヨシノです。
②オオシマザクラ
ソメイヨシノの交配にも使われたオオシマザクラの花は、ソメイヨシノよりも大きく白い花のものが多いです。花が開花すると同時に緑色の若葉が出るのも特徴の一つ。葉の縁がギザギザしていて、桜餅にも使われているあの葉です。オオシマザクラの幹は磨くと光沢が出ることから、家具や工芸品としても人気の樹木です。丈夫で育てやすいので、庭木としても栽培可能ですよ。
③ヤエザクラ
ヤエザクラは桜の品種名ではなく、交配や突然変異などで花びらが重なってポンポンのように丸い花を咲かせる桜のこと。花びらがたくさんある総称でヤエザクラといい、カンザンなどが代表的な品種として挙げられます。桜の名所として知られる新宿御苑・大阪造幣局もこのカンザンがお楽しみいただけますよ。開花時期も長いので、ソメイヨシノの見頃が終わった頃に楽しめる品種です。ヤマザクラやソメイヨシノに比べて開花時期が10日ほど遅いことも特徴として挙げられます。
④桜の育て方のポイント
春の風物詩として人気の桜ですが、自宅のお庭での栽培も可能なんです。育てる場所やお手入れのポイントをご紹介します。
1 日当たりのよい場所を選びましょう。建物などの日陰になると花つきが悪くなります。
2 土壌の過湿や乾燥に弱いため、砂質の土壌や排水の良い土壌を選びましょう。
3 浅根症のため、踏み固められたりする場所は避けましょう。
4 「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」のことわざにもあるとおり、桜は剪定に弱いので、自然の樹形のまま育てましょう。ただし病気にかかった枝は細いうちに切り落としてください。
5 連作を嫌うので、前に桜が植えてあった場所は避けてください。植えたい場合は土壌消毒をして古い根を取り除き、客土してから植えましょう。

些細なことでも大歓迎!お気軽にお問い合わせください
お庭に関する事なら、ガーデンプラスへお任せください。ガーデンプラスは、全国で外構工事を手掛けるガーデンメーカーです。店舗でのご相談はもちろん、フォームやお電話からのお問い合わせも承っております。
記事に関してのご質問は、外構のプロスタッフがお答えいたします。

見る人の心を癒してくれる桜の木。お庭のウッドデッキで桜を愛でる生活も素敵ですね。お庭のことならガーデンプラスにご相談ください。
ガーデンプラス本部
Web担当
中谷麻美
野菜や植栽の育て方、お庭の楽しみ方などを詳しくご紹介します。